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施設内勉強会―平成23年7月4日

テーマ
感染症対策委員会勉強会 : 新谷事務職員(衛生管理者)
 
〜感染症・食中毒予防対策を効果的に講じるためには〜
■出張報告会
  1.栄養セミナーPEG(胃ろう)について三浦看護師/長尾管理栄養士
  2.転倒防止セミナー : 野田介護職員
  3.周辺症状に振り回されない認知症ケア東介護主任/下坂介護職員
 

1.
感染症対策委員会勉強会 : 新谷事務職員(衛生管理者)
   
  〜感染症・食中毒予防対策を効果的に講じるためには〜

食中毒が流行する季節となりました。施設における衛生管理の重要性だけでなく、私たち職員が食中毒菌を持ち込まない事が大切です。今回は買い物や調理など身近な家庭の場面で注意すべき点について説明がありました。私たちは施設職員である以上、この季節は生肉を食べることを自粛することも大切と思います。

   
新谷事務職員(衛生管理者)
 


2.
出張報告会
 (1)栄養セミナーPEG(胃ろう)について三浦看護師/長尾管理栄養士

PEGカテーテルの種類や適応、禁忌など基礎知識の伝達がありました。その後、注入する経腸栄養剤の紹介がされました。多数の製品がありますが、近年は液体ではなく半固形化栄養が主流になっています。これは注入時間が短く済むため余暇時間が充実できる他、下痢や便秘が起こりにくいためご利用者の負担軽減ともなります。現在、黒潮園においても活用しています。

 
三浦看護師と長尾管理栄養士


 (2)転倒防止セミナー : 野田介護職員

高齢者の方の転倒はもっとも多い事故でもあります。転倒・転落事故の原因や、その予防について伝達がありました。加齢にともなう要因のほかに、向精神薬といった服薬によるものもあり、私たちの関わりの重要性を知ることが出来ました。


 (3)周辺症状に振り回されない認知症ケア東介護主任/下坂介護職員

統計によると85歳以上の高齢者の4人に1人は認知症になると言われていますが、これは本人にとっても、介護する家族にとってもとても大変な問題です。セミナー講師の川崎幸クリニック医院杉山孝博先生は在宅診療に携わる一方で、「認知症の人と家族の会」で活躍されています。長年にわたる数々の経験から、『認知症を理解するための9大法則・1原則』を提唱されています。今回の勉強会では認知症の方への関わりについて事例を通じて説明され、介護現場における大きなヒントが得られました。

夜間不眠や物盗られ妄想、不潔行為などの認知症の周辺症状の意味やその背景を十分に理解し、受け入れ、援助することが重要であり、制止や否定し正しい方向へ導くことはさらに認知症を進行させてしまいます。言い換えれば、認知症の方は、私たちの関わり次第では落ち着いておおらかに暮らすことにもなり、または周辺症状に葛藤した生活にもなり得るという事です。認知症の人が形成している世界を理解し、寄り添う介護が必要であることを改めて感じることが出来ました。

http://www.alzheimer.or.jp 公益社団法人認知症の人と家族の会

 
野田介護職員   東介護主任と下坂介護職員

座位保持(シーティング)について―平成23年6月20日

テーマ
■ 『最新式車いすについて』 : 日進医療機器株式会社 大森
■ 『車いすクッションについて』 : アイ・ソネックス株式会社 西

6月の勉強会テーマである『シーティング』について、シリーズ第3回勉強会が開催されました。内容は日進医療機器(株)の大森さんによる最新の車いすの紹介と、アイ・ソネックス(株)西さんによる良い姿勢を保持する車いすクッションについてです。早速、2グループに分かれてそれぞれ、実際に様々な商品を通じた説明がされました。

近年の車いすの多くは、それぞれの体型に応じて背もたれ(バックレスト)の張り具合や、肘置き(アームレスト)の高さ等を調節できるものが主流となっています。さらに簡易モジューラ式車いすといって、座面の高さや横幅といった車いすのサイズを簡単に変更できるものもあります。それぞれの車いすの用途に応じて、細部に様々な工夫がされていることがデモストレーションを通じて知ることが出来ました。

 
最新車いすのデモンストレーション

アイ・ソネックス(株)さんによる車いすクッションについてでは、全ての商品を並べて頂き、それぞれのクッションの硬さやなどの違いを体感することができました。特に車いすでのずり落ちや、横倒れすわりとなってしまう方の良い姿勢を保つためにどのようなクッションを活用すればいいのか、と言う事は私たちも大変興味があり、活発な意見交換がされていました。又、クッション類はしばらく施設に貸して頂けることになり、実際にご利用者さまで、姿勢保持に困っている方に使用してみる運びとなっています。

 
様々な車いすクッションを試す

このように各メーカーの最新の情報を得る機会を持つ事はとても大切なことです。その知見を生かすことにより、ご利用者さまの生活の質は大きく変わります。これから早速、適切な座位保持が難しい方に、より快適に過ごして頂けるよう、このような機器の活用も含め取り組んでいきたいと思います。


施設内勉強会―平成23年6月13日

テーマ
■『黒潮園の排泄ケアと水分ケアについて』
    〜 平成23年度方針〜 

黒潮園では個別ケアと自立支援のケアをテーマに、根拠に基づく専門性のあるケア体制への改革に取り組んでいます。一連の取り組みの中で、昨年、同一の趣旨で開催されている介護力向上講習会(全国139施設が参加した「おむつゼロ」に取り組む講習会)を知り、初めて参加しました。

そこで1年を通じた取り組み結果を『日中おむつ使用率ランキング』として公表されました。黒潮園は日中おむつ使用率3.6%で、参加施設中、全国24位(使用率では実質6位)という結果でした。
私たちが近年取り組んでいるケア改革の成果を客観的に知り、自身でも驚くと共にとても嬉しく、また自信にもなりました。

私たちは、おむつゼロを達成する事に固執はしていませんが、根拠に基づく専門性のあるケアの提供を多職種連携のチームケアを実践することが何より大切であると考えています。この事により、明らかにご利用者さまの生活の質が異なってくることが特養の現状でもあります。

今回の勉強会では理事長より、水分ケアに必要な基本的医学知識の解説がありました。去年、初めて講義を受けた時は正直、十分に理解できませんでしたが、回を重ねるうちに少しずつ自分の知識として理解できるようになってきました。これからの介護にはいかに勉強が大切ということを感じ、ついていけるのか不安もありますが、今回、高齢者の脱水予防がいかに大切かと言う事をあらためて認識しました。

勉強会の様子
 
当日使用した資料より

その後、今年度介護力向上講習会に参加する久保介護主任から排泄のメカニズムについての説明があり、前年度参加した東介護主任からは、黒潮園独自のケアアセスメント表の作成に取り組む点について説明がされました。

生活で必要な1日水分摂取量は1000〜1500mlと言われていますが、今年度は施設の平均水分摂取量1200ml/日を目標とし、個別水分ケアと排泄ケアに取り組んで行きたいと思います。
     

座位保持(シーティング)について―平成23年6月9日

テーマ
■ 『車いすについて』 : カワムラサイクル 岩下氏

今月は適切な座位保持(シーティング)についての勉強会を3回に分けて企画しています。前回の理学療法士である理事長による基本的な勉強会に次いで、本日は川村サイクルの岩下さんによる車いすについて、デモストレーションを中心とした勉強会が行われました。

寝たきりを防止するためにも離床はとても大切なことですが、足腰の弱いご利用者さまの生活は車いすや椅子に座ることが中心になります。そこで適切な車いすが選択されているか?個々に応じた快適な座位保持の環境が提供出来ているのかによって、その人の生活は大きく左右されてきます。

特に寝たきりの方でも、車いすに移乗して過ごして頂けるリクライニング型の車いすについて、チルト(座面の角度調節)機能とリクライニング(背もたれの傾斜調節)機構に工夫されたものがあり、大変興味を持ちました。デモストレーションでは用意して頂いた、様々なタイプの車いすに実際に座りその特徴を体感することができてとても勉強になりました。
カワムラサイクル・岩下氏による車いすのデモンストレーション

第1回介護サービス向上委員会主催勉強会―平成23年5月25日

TENA社のテーナコンセプトを、1Fフロアーに導入して1年になります。この度、年間サポート契約が終了となります。これまでTENAアドバイザーの太田さんには様々な現場指導をして頂きました。今後は、他フロアーでの製品活用を自施設で進めて行けるようにと言う事で勉強会を企画しました。

 排泄ケア勉強会 TENAアドバイザー太田氏

  1.排泄ケアの基礎知識
  2.テーナコンセプト
  3.実技指導(フレックスの使用)

 
TENAアドバイザー太田氏による講義

 1階フロアーの事例発表 宇恵介護職員

 事例.1 おむつ交換回数の減少について
   まず4〜5回の交換回数を減らし、3回交換に取り組みましたが、その頃はただ単に回数が減った
   という感じのまだ作業重視のオムツ交換のレベルに思えました。
   しかし、日ごとに職員みんなが考え、ケアを行なってくようになり、職員間での連携が密に取れ、
   決まった時間に決まったパッドを使うのではなく、その時の尿量に応じてパッドを換えたり、時間を
   ずらして換えたりする事によって入居者様の夜間の安眠と職員の業務負担の軽減にもつながり、
   本当の意味での交換回数減少につながっていると思います。

 事例.2 Oさんの変化(トイレットトレーニング)
   前回の事例報告でも説明しましたが、本人の排泄パターンに応じたトイレ誘導にて失禁(漏れ)減少
   に成功しました。その後も、順調に排泄ケアが進み、今ではほぼ失禁ゼロに近い結果(ここで言う
   失禁とは漏れだけでなくパット内失禁の事も言う)が得られました。
   ここ1ヶ月程前より認知症症状に変化がみられ、夜間帯での本人からの尿意の訴えが見られるよう
   にもなりました。さらに本人からのナースコールによるトイレ誘導を行うようにまでなりました。
   これはとても驚く成果です。ご本人の尊厳を守る排泄ケアが実現されたことに、私たちもとても嬉しく
   思います。

 
TENAアドバイザー太田氏による実技指導


<まとめ>

今回、約1年に渡り、1Fフロアーでテーナを取り組んで当初は技術的な問題やとまどいなどから中々失禁(漏れ)が減らず、中には「今までの方が良かったのでは?」「ほんとに失禁(漏れ)が減らせるのか?」と思った人がいるように見えました。
しかし、個々の技術向上やテーナアドバイザーさんの熱心な指導・助言を通じて失禁(漏れ)が減るにしたがい、とまどいも薄れてきました。そうなることによって少なからず気持ちの余裕もでき、個人個人がアセスメントと根拠に基づいた“考えるケア”を行うようになってきました。そして、今では排便パターンの把握や、排泄ケアに関する色々な取り組みが自分たちの力で出来る様にもなりました。
5月末でテーナ社によるサポート契約は終了になりますが、この1年で学んだことをこれからに活かし、個別ケアと自立支援のケアにつなげて行きたいと思います。

 

施設内勉強会―平成23年5月13日

テーマ
■『入所者の生活環境と1階リフォームについて』
    〜自立支援に向けた介護用品の再考と活用〜 

長年私たち職員が提案していた施設改修の要望の1つである、1階食堂の改修が実現しました。本日は完成したばかりの1階ディルームにて、お披露目を兼ねた職員勉強会が開催されました。

今回は自立支援と環境がテーマです。特に適正な座位保持を提供する「シーティング」を中心に、理学療法士である理事長より高齢者の机や椅子の考え方について解説がありました。

 


介護現場では車いすに座っていたご利用者が急に立ち上がって危険な場面や、車いすからずり落ちてしまい危険な場面が多くあります。安全性の確保のためにオーバーテーブルや固定ベルトの使用することは身体拘束にあたり、適切な対応ではありません。その原因はもしかすると体型と車いすが合っていないためにずり落ちた、不快で我慢出来なくなり急に立ち上がったのかもしれません。   

福祉施設では『寝たきりの防止』と言う事で積極的に車いすに座って頂くことが多くなりました。しかし「座らせきり」になってしまっていることもあり、座る姿勢に関する専門知識とアセスメントがとても大切になります。

この問題を解消するために、今回の改修には数多くの工夫がされています。椅子の大きさは3種類あり、その人に合った高さと奥行きが座る姿勢に大きく影響することが解説されました。机も高さを2段階に調整出来るようになっておりご利用者に合わせた選択が可能となっています。

 
2種類(スペーサー使用で3種類)の高さの机をご利用者様に合わせて使い分けます
 
椅子も3種類のサイズから利用者様に合わせて選択します


    
又、黒潮園ではベッド上でのオムツによる排泄を廃止し、出来る限りおトイレに座る排泄支援に取り組んでいますが、安定したリラックスした姿勢を保持できる前傾支持テーブルという福祉用具も採用されています。これは着脱衣や移乗介助も安全で楽にでき、介護負担の軽減にもなりとても有用なものです。

 
     
 
ファンレストテーブル(前傾支持テーブル)に身体を預けることで
握力の弱い方でも安定した前傾姿勢をとることが出来ます。
 

これまでは車いすに移乗することが軽介助で可能な方も日中車椅子で過ごされていることが多くありました。これは、立ったり座ったりする機会が少なく、下肢筋力低下の要因にもなりかねません。そこで車いすはあくまでも移動手段の一つと捉え、この新しい環境を活用し、在宅生活と同じように椅子に座り、机でお食事や作業をして頂けるような生活支援に取り組んでいきたいと考えて います。
この新しい家庭的な「くつろぎの空間」をいかに工夫して、ご利用者さまに充実した時間を過ごしていただけるよう、様々な企画を職員みんなで思案している所です。

当日の勉強会で使用した資料はこちら => 勉強会資料(pdfファイル)

こちらもご覧下さい=> 元気ニュース 1階デイルーム完成!

   

職員全体会議―平成23年4月18日・27日


本日は全職員を対象に、今年度の事業計画を中心に、一年間の方針や目標について説明がされました理事長が施設長として就任した平成21年に掲げられた『黒潮園現場改革3カ年計画』もいよいよ今年で3年目を迎えます。

平成21年度は「働きがいのある職場づくり」をテーマとし、まずは課題であった職員の処遇改善に積極的に取り組みました。平成22年度はケア体制をフロアー単位としたグループケアを導入し、ご利用者主体の「根拠に基づく質の高いケアの実践」をテーマにケアの専門性向上と多職種連携のチームケア確立に取り組んで参りました。

今年度は、この急速に成し遂げてきた変革の歩みを再認識すると共に、その内容のより一層の充実が重要です。今年度の目標を「特化したサービスの確立とさらなる充実へ」とし、専門知識と技術による高品質なケアの提供と、お食事や余暇活動の充実といった家庭的で心安らぐ生活の提供を高次で実現する黒潮園独自の『質の高い福祉サービスの提供』が目標です。

 
事業計画について説明する岡理事長
 

理事長からは経営状況や全体方針について説明がありました。私たち現場職員の人材不足に対して積極的に増員を行った他、手当て支給表の見直し等の職員処遇改善と透明性のある人事制度改革により、多くの人件費が必要としたことや、老朽化した施設の改修計画といった経費についても詳細に説明がされました。

その後、各部署の所属長より、部署ごとに立てた実行計画について説明がありました。このような機会に、私たち職員全員が法人の方針や、自分たちの部署の方針を知ることはとても重要なことと思います。この一年を通じてこの内容が実現して行けるように、私たち職員も十分に意識を持って取り組んでいきたいと思います

 
実行計画について説明する小林事務課長   久保介護主任
 
デイサービス悠久 深谷主任
 
在宅介護支援センター悠久 林ケアマネージャー

バリアフリー2011(第17回総合福祉展)―平成23年4月14日〜16日

■出張者
  4月14日 : 小林事務課長 西(裕)介護職員
  4月16日 : 深瀬(裕)介護職員 久保(祐)介護職員

大阪南港のインテックス大阪で開催されているバリアフリー2011へ出かけました。
これは毎年恒例となった西日本最大級の総合福祉展で、高齢者・障がい者の生活を快適にする福祉機器や製品を展示し紹介するもので、福祉・医療関係者にとって注目のイベントです。今年も200を超える多数のブースで、1日ではとても回りきれない程の様々な製品が展示されていました。

そこで最新式の車椅子や、ポジショニングパット、様々な自助具の展示ブースを中心に回ることにしました。車椅子の展示ブースは多く、身体に合った車椅子を選べるように、小型軽量で前座高・シート幅・アームサポート高・シート奥行などが色々なサイズがあり、又ユーザーに合わせて調整・調節できる機能が付いたものもあります。以前は車椅子に人が合わせるものでしたが、人に車椅子を合わせるようになってきていることを感じました。

介護事業者向けコンピューターシステムも様々なものがあり、今後の業務改善を考える上でとても勉強になるものでした。

また黒潮園では職員の腰痛予防の取り組みとして2年に1度の腰痛ベルト貸与支給をしています。そこで今回いくつかのブースを回り、実際装着してみました。その結果具合の良かった3種類の商品をサンプルとして取り寄せ、職員に試着してもらった上でそれぞれ好みの物を選択してもらいました。

福祉用具や機器は日進月歩しており、どんどん便利で機能的なものが開発されています。今日感じたことは、やはり日頃不便を感じている高齢者や、現場で働いている職員が福祉用具の使用体験をできる展示展がもっと身近にあればと思いました。今回得た知識を介護の現場で生かしていきたいと思います。

 
会場入り口にて 小林事務課長  
広い会場でしたが大変な賑わいぶりでした
 
リクライニング車椅子を試す西介護職員  
職員配布用の腰痛ベルトを吟味する小林事務課長

介護サービス向上委員会勉強会―平成23年3月9日・3月14日


黒潮園の新たなケアへの取り組みを始めて8カ月が経過しました。個別水分ケアから始まり、オムツに依存しない個別排泄ケアの取り組み、歩行訓練を中心とした生活リハビリの取り組みと、自立支援と個別ケアを実践してきました。今回、各フロアーで事例報告を中心にその成果について発表がありました。

3Fフロアー事例報告

自立支援のケアとご入所者の生活の変化  濱田介護職員

病院療養を経て約1年前にご入所された栃尾様は、入所時、表情は無表情が多く話しかけても返事が返ってくる事が少ないご利用者様でした。腕の力も弱く食事もなかなか進まず、スプーンの自助具など工夫しましたが介助が必要でした。病院でもベッドで過ごされることが多く、排泄は失禁もありベッド上でオムツ交換をしていました。

そこで出来るだけ離床を促し、食事も食堂へ案内させて頂き、他のご利用者との交流の機会を多く設けるよう支援することにしました。排泄ケアも座る力があるので、こまめにトイレへお連れし、オムツへの失禁を減らすよう取り組むことになりました。

生活の中でこの自立支援のケアに取り組むことで表情に変化が見られ、声の大きさも大きくなり、これまで訴えることのなかった尿意も戻り「ちょっとトイレに座ってみようかね。」とご自分から話されるようになりました。食事も食堂で大勢の方と一緒に、自助具を使わず自力で食べられています。
また、運動会や盆踊り、押し花教室といった行事にも積極的に参加されるようになりました。

ケアのかかわり方によって、ご入所者の方がこの様にお元気になって頂けることを経験し、私たちもとても嬉しく思います。

発表する濱田介護職員
 
お誕生会での栃尾様
半被姿で盆踊りに参加


個別排泄ケアとパッド(オムツ)の選択について
 下坂介護職員

ご入所者の方が夜間できるだけゆっくりと眠って頂くために、個々の排泄状況に応じたパッド(オムツ)を見直し、夜間のオムツ交換の回数を減らした取り組みについて報告がありました。

その中で、下坂介護職員が実際にオムツに排尿を行い、その感覚がどのようなものか体験してみたという話がありました。吸水性のいいオムツを選んでも、やはりその後に肌で感じる感覚は不快なもので、長時間は我慢できずすぐオムツを外し、シャワーを浴びたそうです。

吸水量の多いオムツを使用し夜中の不要なオムツ交換を無くして、ご入所者の夜間の安眠が得られたメリットと、排尿したまま眠ることによる肌の不快感の問題についてあらためて考えさせられる内容となりました。

 
発表する下坂介護職員    

2Fフロアー事例報告

個別水分ケアの取り組みと自然排便について
 東介護主任

黒潮園ではお一人お一人の水分摂取状況を記録し、適時に必要な水分摂取ができるよう個別水分ケアを取り組んでいます。実は高齢者は脱水傾向にあることが多く、健康面においてとても大きく影響を及ぼしていることが多くあります。  

特に施設では自力で自然に排便することが難しい方が多く、下剤を服用することが多くあります。その作用で水様便となり、皮膚のかぶれなどの原因になる他、ご本人の不快感が強く、落ち着かずに認知症症状を増悪させるケースもあります。更に排便が得られなければ、浣腸を施行し強制的に排出する他、直接指で便を摘出する摘便を必要とする場合も多くあります。

この高齢者特有の排泄の問題の原因の多くも、水分摂取量の不足がおおいに関係があります。何とかこの苦痛を解消出来ないか?私たち自身の問題なら?と様々な意見があり大きな課題でした。

 今回、この8カ月の水分ケアの取り組みの結果を客観的なデーターとして数字とグラフで説明がされました。その内容はとても驚くと共に感動的なものでした。水分ケア取り組み後は下剤服用回数・浣腸施行数共に半減していたのです。これに加え、寝たきりのご入所者さまも摘便施行する前に、ポータブルトイレへの移乗を促す取り組みを開始し、これまで最も課題であった摘便回数も半減したのです。座位で排泄を促すことにより、初めて自分でいきみしっかりと排便が得られ、ご本人も大変喜ばれたとの事です。  

 
発表する東介護主任    
 


最後に歩行リハビリの成果をビデオで説明があり、歩行困難であったご利用者が笑顔で歩かれる様子を実際の映像で見て、その取り組みの重要性を再認識すると共にとても感動しました。

リハビリの成果についてはこちらもご覧下さい=> 元気ニュース 『望みかなえ隊』による外出支援

このような自立支援と個別ケアに取り組むことはこれまで以上の業務内容となり、職員にとっては負担も多くありました。その成果を何となくは感じていましたが、なかなか実感できずにいました。しかし、ご利用者の生活の質は、私たち職員の質に大きく左右されます。この勉強会で明らかになった素晴らしい成果とその感動を胸に、さらに介護力向上を目指し取り組んで行きたいと思います。


嚥下・摂食委員会勉強会 ―平成23年2月24日・3月25日


黒潮園では「美味しく・楽しく・安全な食事」を目指し、食事の提供を行っています。その中でも「安全にお食事を食べて頂く」という事はとても大きな課題です。高齢者の方々は加齢と共に嚥下能力は低下し、誤嚥を起こす可能性が高くなり、誤嚥性肺炎を合併知る他、場合によっては窒息事故も起こり得る可能性があります。2003年の人口動態統計では、65歳以上の高齢者が、食物の誤嚥による気道閉塞を死因とする不慮の事故でお亡くなりなられた方が3,587名とされています。

この「安全は食事」に向け、2年前より医療専門職として嚥下障害に関わられている言語聴覚士の神代先生による指導を頂いています。今回は嚥下摂食委員会勉強会として、これまでの知識についておさらいを兼ねて勉強会を行って頂きました。委員会活動の成果もあり、ここ2年間で当施設における誤嚥性肺炎の発症は激減しています。私たち介護職員の食事介助や観察といったケアの水準が向上しているものと思います。

さらに最近では、厨房さんの工夫による「毎月1日のご馳走」の日に、これまでミキサー食を食べていた利用者さまの希望により、お寿司を口にされペロッと完食するというような事が見られました。これまででは考えられなかった事であり、ご本人がとても喜ばれた事が非常に印象的でした。

 
お寿司を召し上がるご利用者様    

一般的に福祉施設では、食事中に「むせ」があると嚥下状態が悪いと判断し、常食(普通の白ご飯とおかず)から粥やキザミ食、場合によってはミキサー食へと、より安全な食事形態にレベルダウンさせ対応しています。本当にこれでいいのかなぁ?という疑問が生まれてきました。

「美味しい食事を食べたい」ということはどんなに高齢になっても、最後まで残る欲求、楽しみの一つではないでしょうか? 誰でもキザミ食やミキサー食ではなく寿司やご馳走を食べたいと思うでしょう。これを実現する支援に挑戦することが私たちの目指している「自立支援のケア」の一つと言えます。

今回の勉強会では、理学療法士である理事長と言語聴覚士の神代先生がこの2年間、施設の食事と嚥下について携わるなかで得られた経験より、高齢者の嚥下の問題についての見解も話されていました。
病院では脳卒中の合併症として嚥下障害を呈している患者さまのリハビリが中心ですが、施設の高齢者の食事能力の低下の原因として廃用症候群(使わないことで起こる機能の低下)が多いという事です

私たちは毎日1000歩ほど歩いている事で下肢の筋力が維持されています。もし車椅子の生活となってしまえばあっという間に筋力は低下します。では食べ物を口にして飲み込むまでに、どれほど噛むのでしょうか?舌をどのように動かしているのでしょうか?もしその噛む回数が少なくてすむ、ミキサーやゼリーといった食事形態となってしまえば食事に必要な能力が低下する事になるでしょう。とのお話があり、実際にビスケットとゼリーを食べて、それぞれ飲み込むまでに何回噛む必要があるのか、噛み砕いた食べ物を舌の運動なしで食べ物を飲み込む事ができるかを実習で検証しました。

 
神代言語聴覚士による講習と実技指導

今回の勉強会で、高齢者の歩く能力を保つことと同じように、出来る限り常食を食べることを維持する事が「美味しく・楽しい・安全な食事」を実現するために最も大切であることが解りました。その為に私たちはもっと勉強をして、人の「食べること」の仕組みを理解し、個々の状況に応じた食事ケアが出来ることが大切と思います。出来るだけ多くのご利用者さまが、お寿司やご馳走を食べ喜んで頂けるように取り組んで行きたいと思います。


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