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第1回 黒潮園事例発表会―平成24年10月26日

第1回 黒潮園事例発表会

本日は黒潮園開設以来、初の取り組みである『黒潮園事例発表会』が行われました。私たちは平成24年度事業計画のなかで、事例発表会を年2回行うことを掲げています。今回各フロアー、デイサービスから合計7演題が集まりました。

とは言えこれは全く初めての経験で、今日この日を迎えるまで不安でいっぱいでした。何せ日頃からパソコンが不慣れなうえに、発表形式はスライドによるプレゼンテーション形式とされています。理学療法士である理事長より研究発表の手法やパワーポイントによるスライド作成方法など簡単にレクチャーを受け取り組み始めましたが、実際の作業は本当に大変なものでした。勤務後に集まって打ち合わせを行い試行錯誤しながら、最終的には、タイトルから内容まで、時には笑いをとるものなど、それぞれの発表グループの工夫がいかされたプレゼンテーションを完成させることができました。

演題は下剤廃止に向けた排泄ケアの他、学習療法への取り組みや、外出支援の取り組み、介護保険改正に向けたデイサービスの新たな取り組みなど多岐にわたります。どの発表も初めてのプレゼンテーションとは思えない程の内容と仕上がりで、集まった職員みんなが聞き入ってしまいました。それぞれ発表グループの人は大変苦労したと思いますが、これまで私たちが取り組んできた内容をこのような形でまとめることができたことで、本当に素晴らしい経験をすることができました。

取り組みを実績としてまとめることは、プロとして仕事に根拠をもつことにつながるだけでなく、自身が勤める施設、法人の存在意義を多職種で相互理解を深める他、ご利用者や家族、地域の皆様への説明責任を果たすといった点においても重要な事です。これからも専門職として「より質の高いケア」「専門性のあるケア」に向け研鑽に励み、私たち自身が自信をもってケアサービスを提供し、また地域の皆様に信頼される法人を目指し取り組みを継続していきたいと思います。

演題1 下剤よ、さようなら 〜自然排便促しの取り組み〜
       演者  2Fフロアー 宇恵嘉一
 
記念すべきトップバッターは2Fフロアーの宇恵介護職員 少し緊張気味?
発表スライドはこちら(別窓で開きます)
     
演題2  自然排便ってすばらしい!
       演者  3Fフロアー 西裕也
 
自然排便に取り組みんだ3Fフロアー西介護職員 外出支援についても紹介
発表スライドはこちら(別窓で開きます)
     
演題3  3Fフロアーにおける学習療法の取り組み
       演者  3Fフロアー  廣野等
 
学習療法に取り組んだ3Fフロアー廣野介護職員 はたしてその効果は?
発表スライドはこちら(別窓で開きます)
     
演題4  〜サインは鼻ほじり〜 自立支援への取り組み
       演者  1Fフロアー  林万佐子岩本裕子・東潔明
 
個性的なタイトルが目を引く1Fフロアーの林・岩本・東介護職員 実演を交えた発表です
発表スライドはこちら(別窓で開きます)
     
演題5  「私いま楽しいよ」 〜下剤廃止の取り組みをきっかけに考えたこと
       演者  1Fフロアー  道端勝仁・下坂雅昭
 
1Fフロアー道端・下坂介護職員 下剤廃止への取り組み・・・その先に見えたものは?
発表スライドはこちら(別窓で開きます)
     
演題6  デイサービスの新しい挑戦 〜家族支援の視点から〜
       演者  デイサービスセンター悠久  倉本剛志・野田秀明
 
レスパイトケアに取り組むデイサービスより 倉本介護副主任と野田介護職員
発表スライドはこちら(別窓で開きます)
     
演題7  「ここの温泉は上等舶来!」 外出支援の取り組み
       演者  2Fフロアー  東紀行
 
電車での日帰り温泉旅行に挑戦した東介護主任の発表 入魂の一作!
発表スライドはこちら(別窓で開きます)
     
     

施設内勉強会―平成24年10月22日

感染症対策「正しい結核の知識について」  新谷事務職員(衛生管理者)

結核という病気は、昨年、タレントのJOYさんが発病され治療をうけたニュースがあった他、介護現場でも身近に耳にします。じゃあどんな病気?と聞かれると正しく答えられるか不安な気もします。そこで今回は、正しい予防と対応のための基礎知識について勉強会を行いました。

結核は現代では医療の進歩や生活水準の向上により、薬を飲めば完治する時代になりましたが、昭和初期までの永い間「国民病」「亡国病」と恐れられ、50年前までは、年間死亡数も10数万人に及ぶ死亡原因の1位とされていました。
しかし今でも1日に64人の新しい患者が発生し、6名が命を落としている重大な感染症です。

結核菌に感染しても免疫力が高いと発病しないままの場合もあります。高齢の人は免疫力の低下により、数十年経過した現在になって発病する場合が多いとも言われています。そういった発病のメカニズムから初期症状(風邪症状と似ている)について新谷衛生管理者より説明がされました。もし発病しても抗結核薬による「短期科学療法」により治ることや、その医療費の公費負担制度についても知ることができました。わかりやすく勉強することができました。

 
結核予防について解説する衛生管理者の新谷事務職員

身体拘束と高齢者虐待について 垣内生活相談員

平成12年4月に介護保険制度がスタートしたときに、介護保険施設基準に身体拘束の禁止規定が盛り込まれ原則禁止とされました。今では私たちには想像が出来ませんが、以前、福祉施設では拘束事例があったという事です。現在、私たちは緊急やむを得ない場合の拘束についても、施設内で身体拘束廃止委員会を定期的に開催し廃止に取り組んでいます。

一方で高齢者虐待については、施設職員が日常的に行っていた事件の報道や、在宅で介護疲れがきっかけで虐待行為に発展してしまった事例など、身近なこととして考えさせられることがあります。

そこで今回、インターネットに掲載されている沖縄認知症臨床研究会『ある認知症高齢者の独り言』の映像が最後に紹介されました。ある高齢者の独り言が1ページごとのスライドに記されており、次につぎに移り変わるスライドに記された言葉が、施設入所生活をご利用者の視点で表現されており、反省する点もあり、私たち職員にとって胸を打たれるものがありました。その気持ちを心で感じ、そして日々の支援にのぞむことの大切さ、その原点を再認識させられた映像でした。

このような勉強会で啓発を通じて、職員一人ひとりが気付き、職場風土を大切にしていく意識をもつことは重要であると思います。『ある認知症高齢者の独り言』ぜひ皆様もご覧頂ければと思います。

 
  身体拘束・高齢者虐待について解説する
  垣内生活相談員
   『ある認知症高齢者の独り言』と言うスライドを
  上映しました
 
       入所者様の視点で施設での生活を綴った『ある認知症高齢者の独り言』
       介護従事者には必見のスライドです。ぜひ皆様もご覧下さい
 

施設内勉強会―平成24年10月2日

日清医療介護食

黒潮園では、ご利用者さまの嚥下状態に応じた食事の提供を行っていますが、これまでのきざみ食やミキサー食だけでなく、様々な形態の食事提供について検討をしています。 そこで今回、日清医療食品鰍フ提供する食事サービスについて、試食勉強会を行いました。

日清医療食品鰍ヘ全国規模で医療・福祉・保育施設向けの食事サービスに特化した受託業務をおこなっている専門企業です。まず会社の概要から説明があり、衛生管理体制や災害時の食事提供といった危機管理体制について紹介されました。被災した際の対応として、全国13の倉庫や事業所の備蓄対応や、ヘリコプターでの搬送やキッチンカーといった移動式の厨房などによる食事提供体制を取られており、東日本大震災時においても迅速に支援にあたられたということです。私たちの地域も東南海地震の発生が危惧されておりとても興味深いお話でした。

 
日清医療食品鰍ウんによる介護食の勉強会&試食会

試食では、セントラルキッチンで調理したものを加熱盛り付けする「モバイル食」と、咀嚼・嚥下困難な方への食事形態として特化した「ムース食」を中心に行いました。特に介護職員はこのムース食に大変興味があり、あっという間に完食されました。これは、常食と同等に見た目がきれいで形があり、風味があり、安全に咀嚼・嚥下ができる食事形態で、少量でも高栄養となっています。魚からトマトといった野菜、フルーツのマンゴーまで本当に色とりどりで、口に含むと舌で押しつぶすことが出来るぐらい軟らかく嚥下しやすいものでした。

 
調理済みの食材を加熱盛り付けする「モバイル食」
 
こちらは咀嚼・嚥下困難な方向けの「ムース食」です
 
ムース食は栄養価が高く、見た目もきれいです
 
立食パーティー? ではなく試食する職員の様子です

私たちはより質の高い食事サービスの提供に向け、これまでのきざみ食やミキサー食だけでなく、目で見て、味わって、かつ咀嚼・嚥下が難しいご利用者さまでも安全に食することのできる食事形態について勉強しています。今後、勉強会の感想のアンケートを取り、調理部で検討を重ねていきたいと思います。


出張報告会―平成24年9月10日

出張報告@ 認知症とはどういうこと?〜偏見や誤解をなくすために〜   下坂・道端介護職員

下坂・道端介護職員から「認知症とはどういうこと?」について発表がありました。

特養・デイサービスでは認知症利用者の接し方で色々な困難事例がありますが、勉強会を通じ利用者様に安らぎを与えることが出来る様努力しています。

認知症という病気を理解し、その人そのものを知り、認知症の方が抱える問題を読み取り解決していく手助けをしていくことが、介護職として必要だということです。
下坂介護職員(左) 道端介護職員(右)

出張報告A 認知症高齢者処遇   廣野介護職員

廣野介護職員から認知症高齢者処遇について発表がありました。

認知症ケアとは思考法だということです。

その人のケアをするときは歴史を考えてケアをする、最初はその人をどうやってケアをしたらいいのかから始る、生まれ育った環境、仕事、活動すべて人によって違うのだから。行動の本当の理由はなんなのか、人を知ろうとすることは考えるケア、そしてその人にどうなってほしいのか、どうなるだろう、それが思考につながるということです。
廣野介護職員 
 

出張報告B 嚥下障害基礎入門   長尾管理栄養士、浦中介護職員

認長尾管理栄養士、浦中介護職員から嚥下障害セミナー参加報告がありました。
嚥下障害の原因から症状・対応策・予防策についての発表です。

「むせ」があると嚥下状態が悪いと判断され、粥やキザミ食・ミキサー食へと、より安全な食事形態にさせ対応するのが一般的です。
「いつまでも常食を」私たちが目指す自立支援ケアの一つです。

10人の講師によるセミナー受け、その内4名の講師分を解説してくれました。

 ・嚥下障害のとらえ方と治療方針 〜嚥下障害:原因は複雑・症状は千差万別〜
 ・誤嚥させない内服の援助(誤嚥させない薬の飲ませ方)
 ・施設での嚥下障害治療「在宅、施設では安全に食べられる条件を探すこと。安全性に加え、
  QOLを最大にする指導が重要。」
 ・明日から使える口腔ケア「口腔には様々な汚染物が蓄積します。口腔ケアは全ての摂取嚥下
  障害者に必要です。」

長尾管理栄養士(左) 浦中介護職員(右)
 

出張報告C福祉サービスマナー(接遇) 野田・宇恵介護職員

福祉サービスマナー研修に参加した4名のうち野田・宇恵介護職員からの発表です。

出張後デイサービス悠久では毎週目標を発表しサービスマナー向上に取り組み職員の意識改革を図っています。今後も質の高い接遇力に向け研修参加や勉強会、職員の意識改革に取り組んでいきます。

下記の13項目について発表がありました。

  ・社会福祉施設職員としての基本の心得
  ・プロとして働く五つのポイント
  ・福祉施設職員としての接遇マナーの意義
  ・ホスピタリティーマインドを形に変えて伝える
  ・接遇で築く利用者様との信頼関係
  ・福祉サービスの五段階
  ・視覚的要素…身だしなみを整える(第一印象)
  ・聴覚的要素…挨拶言葉・言葉づかいを考える
  ・感覚的要素…姿勢・動作・表情をさわやかにする
  ・来客応対の基本的心得
  ・応対の五段階ルール
  ・電話のマナー
  ・福祉現場での心配り10ポイント

宇恵介護職員(左) 野田介護職員(右)

施設内勉強会―平成24年9月5日

株式会社 ナリコマエンタープライズの提供する介護食について

黒潮園では言語聴覚士を招いて専門的な視点から食事ケアの質向上に取り組んでいます。一般的に嚥下が困難な高齢者の食事形態として、きざみ食やミキサー食が提供されることが一般的です。実はこれらの食事形態は歯の無いなど、咀嚼が難しい方に適した食事であり、嚥下障害の方に対する食事ではないのです。

加齢に伴う口腔機能低下を防ぎ、いつまでも食べる楽しみを持ち続けて頂くためには、普通食など目で見ても美味しそうな、形のある食事が最も必要とする食事形態と言えるのです。嚥下の困難な方への食事として最も適するものは、つるっと飲み込めるゼリー質のものです。このような根拠に基づき、きざみ食やミキサー食を廃止し全員普通食の提供に取り組んでいる先進的な特養や、自施設でソフト食やこのゼリー食といった専門的な介護食の調理に取り組んでいる施設もあります。

そこで今回、専門メーカとしてこの介護食の配食サービスに積極的に取り組まれている潟iリコマエンタープライズさんをお招きし、提供するゼリー食やソフト食といった介護食の特徴の説明と試食を行う勉強会を実施しました。  

 
潟iリコマエンタープライズさんによる介護食の勉強会&試食会

メニューを普通食から、そのままの特性を残し咀嚼しやすく加工したソフト食、そしてゼリーで形成するゼリー食、盛りつけの色合いを再現したミキサー食と、同じメニューから食事形態展開がされます。またセントラルキッチンでプロの調理師によって調理された食材がチルド保存で配食されます。手の混む作業もなく再加熱と盛り付けのみで提供することができ、業務効率においても一利あるものです。

試食では海鮮丼と鯖の香味焼きを中心に、ぞれぞれの味や飲み込み易さなどを比較することができました。どの形態においてまず視覚的に普通食同様となるように工夫されており美味しそうに見えました。みんなの注目はやはりソフト食とゼリー食で、試食ではあっという間に完食となりました。

以下の4枚はいずれも海鮮丼 同じメニューでも食事形態によりこのように違います
 
常食   ソフト食
 
ゼリー食   ミキサー食

黒潮園では新しい特養の建設と合わせて、既存施設のリフォームを計画しています。そこで現在の老朽化した厨房の改修を行い、設備を一新します。この自前の厨房を活かし、更なるレベルアップと質の高い食事サービスの提供に向け、高齢者に特化した食事提供について再考している所です。今回の勉強会の感想や意見をアンケート調査でまとめ検討して行きたいと思います。


施設内勉強会―平成24年7月13日

嚥下障害の理解と介助方法 神代言語聴覚士
高齢者に多い嚥下障害とは  岡理事長

言語聴覚士の神代先生を黒潮園にお招きし今年で4年目となります。専門的な立場からの指導により、私たちの食事ケアのスキルアップや誤嚥性肺炎の予防などケアの質が大きく向上しています。今回の勉強会では近隣施設の特別養護老人ホーム日好荘さんからも11名の参加があり、地域施設との交流も図られました。

 
本日は神代言語聴覚士(左)と理学療法士でもある岡理事長(右)の指導による嚥下障害の勉強会です
 

嚥下障害の原因は様々であり、脳血管障害や神経変性疾患等の機能的障害と、咽頭癌などの器質的障害の他、味や温痛覚などの感覚低下や唾液の減少、反射機能の低下などによる加齢の影響によるものがあります。嚥下障害の問題点として特に誤嚥に注意が必要です。むせ込むことは咳反射によって誤嚥を防ごうとする反応であり、介護現場ではむせの無い不顕性肺炎の観察が重要であると神代先生より解説がありました。ほか反復唾液嚥下テストや水飲みテストなど嚥下障害をチェックするテスト方法や、嚥下反射を促すアイスマッサージなど専門的な技術についても教えて頂きました。

 
解説する神代言語聴覚士   高齢者の摂食・嚥下アプローチについて
 

岡理事長からは理学療法士の視点から、高齢者に多い嚥下のトラブルは加齢の影響による運動機能の廃用によるものが大半であり、「形ある物をお口から食べて頂くこと」自立を支援する食事ケアの重要性について解説がありました。「まず人の正常な運動を知りましょう!」とクッキーを使って実際に一口を飲み込むまでの咀嚼回数や、舌の運動なしでは飲み込むことができないことを確認しました。「ごっくん」という咽頭期の嚥下反射の前に「かみかみ」「もぐもぐ」といった咀嚼期・口腔期における口腔機能がいかに重要かと言う事を体験しました。人の1日3食の咀嚼回数は2,500回とも言われています。介護現場ではむせる事があると誤嚥リスクに配慮し、ミキサー食やきざみ食に変更することが一般的です。しかし十分な根拠でもって食事形態を決定しなければ、容易に咀嚼をしない食事形態へ変更することは、この口腔機能の廃用を引き起こす可能性があります。簡単に言えば歩ける方が転倒すると危ないので歩く機会を制限すると、運動機能の廃用が進み更に歩くことが難しくなるという事と同じことが起こるということです。

 
解説する岡理事長
 
    安易な食事形態の変更は口腔機能の
    廃用を招く恐れがあります
 
      十分な根拠を持って食事形態を
      決定する必要があります
  今回は隣町、那智勝浦町の日好荘さんからも11名
の方に参加して頂きました。近隣施設同士で交流・
連携することで互いに高め合い、地域ケアの質の
向上に努めたいと思います

「入所者の楽しみは食事!」と言う言葉を耳にしますが、きざみ込んだ食事やペースト状の食事が本当に楽しみな食事でしょうか?神代先生からもきざみ食はそもそも歯の無いなど咀嚼が難しい方の食事形態であり、介護現場で認識されている嚥下食という考え方ではない事も解説されました。介護現場で何気なく行っているケアの内容の根拠を勉強すると、まだまだ再考すべき課題があります。一方で全国的には全てのご利用者の常食提供に取り組んでいる施設や、胃ろう全廃に取り組んだ施設も出てきています。

黒潮園の目指す質の高いケアである、豊かな日々の生活の実現と、専門性のある安心で安全なケアの両立において、食事の充実は最も重要な要素を占めます。入所された方が普段と変わらない食事や節目のご馳走といった、いわゆる常食を出来る限り食して頂けるような、自立を支援するケアに向け今後も勉強を重ねていきたいと思います。


施設内勉強会―平成24年6月21日

スライディングボードによる移乗介助
   講師:
パラマウントベッド(株) 大西雄 氏


今回、移乗福祉用具の『スライディングボード』を各フロアーに購入をしました。昨年9月に実施したパラマウントベッドの大西さんによる勉強会で紹介されたことがきっかけとなり、現場から購入要望が出されたものです。
現場で実際に導入する前に、再度、大西さんにお越しいただき、実技練習の勉強会を行って頂きました。

 
今回導入するスライディングボードを手にする
講師のパラマウントベッド(株) 大西雄氏
  パラマウント取り扱いの商品 『イージーグライド』
メーカーの商品紹介ページへ (別窓で開きます)
 

『スライディングボード』とは表面が滑りやすく加工されたボードをベッドと車いす間に置いて、座った姿勢のままお尻を滑らせて移乗する便利な福祉用具です。使用にはアームレストやフットレストが取り外し可能な車いすが必要となりますが、移乗の際に全く抱え上げることが不要で、介護者もご本人にとっても楽に移乗することが出来ます。デモストレーションで解説を受けた後にみんなで練習をしましたが、本当に軽い力で移乗介助ができ驚きました。早速、「○○さんの介助に使えるのでは?」といった会話が多数聞こえていました。

 
このようにベッドと車いすの間に渡したボードの上を滑らせて移乗します
想像以上に楽に移乗できることに驚きました

また、今回は介護リフトによる移乗介助についてのデモストレーションもありました。電動の床可動式のもので比較的コンパクトであることが特徴です。スリングシート(吊り具)の敷き込みに手間はありますが、実際に吊られてみて思った以上に怖さもなくスムーズに移乗ができました。体格の大きな比較的重度な方の介助にはすごく便利なものではないかと思います。

 
続いては介護リフトのデモ
 
皆が注目する中、吊り上げられた下坂職員は・・・
 
なんだか楽しそう!
 
恐怖感は感じませんでした

介護現場では移乗介助による介護者への腰への負担が問題になりますが、このように福祉用具を適切に利用するなど工夫をおこない、ご利用者様に安心して頂ける介護に取り組んで行きたいと思います。


施設内講習会―平成24年6月11日・15日

『介護力向上講習会に参加して』  〜出張報告と今後の取り組みについて〜
    北村介護副主任・平根介護副主任


黒潮園では医学的根拠に基づく専門性のあるケアの実践をテーマに、ケアの質向上に向けた改革に取り組んで参りました。そこで同一の趣旨で開催されている全国老施協主催『介護力向上講習会』を知り、平成22年度に初めて参加しました。この講習会はオムツ外しを主なテーマに9年前より開催されているものです。黒潮園では今期で3回目の参加になります。

今回はフロアー副主任の北村介護職員と平根介護職員の2名が法人の出張支援を受け参加しています。本日はその出張報告と施設全体としての取り組み方針について勉強会が行われました。
向かって右から岡理事長、講習会に参加した平根介護副主任、北村介護副主任


この4月に介護保険制度の改正があり、施設から在宅へのシフトや、介護福祉士の受験資格に450時間の学科履習が必要になるなど、介護を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。そのような中で黒潮園では、今後の特養のあり方としてケアの専門性、ケアの質を追求する事が重要であると考えています

出張報告では、「これからの介護職は?」と題して、良い介護職員は字を読んで学ぶ。日常のケアの数字化や分析を行う研究する介護職となり、専門性を高めていかなければならないという話がありました。また素人はすぐにあきらめて向上心がない。やらない理由としては人手が足りない、手間がかかるなどであり、諦めないプロ意識の大切さについてお話がありました。北村副主任はより多くの施設(全国180施設)が参加するこの講習に参加しとても刺激となり、自分自身の意識が変わったと話されていました。

また黒潮園では今年の事業計画において、日中オムツ使用率10%以下の維持と、年2回の施設内事例発表会の開催を掲げ、ケアの専門性と質に対して実績をまとめ検証することを目標としています。平根副主任からは1日平均水分摂取量1500mlと下剤廃止によるオムツ外し。介護度4・5のご利用者の歩行リハビリ。全員常食への取り組みなどこの講習会で年間を通じて出される課題を活用しながら、今年の黒潮園の目標に向け進めて行く旨が説明されました。

 
熱弁をふるう平根介護副主任  
時には笑いも交えつつ報告は進みました
 
講習会参加施設中、黒潮園は?   介護のプロとしての自覚を持って
     

最後に理事長から排泄ケアの基本知識として、排泄のメカニズムについて復習を兼ねた解説がありました。内容の一部を( )抜きにした前年度の施設内セミナー資料スライドの穴埋め形式で進められました。一度耳にした事でもいざとなるとなかなか解答が頭に浮かばないものです。理事長からはチームケアを支える専門職として、個々のスキルアップが重要であるとお話があり、実践に必要な知識を確実に自分のものとして行かなければならないと再認識しました。

『介護力向上講習会』は年間を通じて6回開催されます。その都度全参加施設に課題が出され、その成果について症例検討会を行うものです。和歌山県からの参加施設は少なく、地域の代表としても施設全体で取り組んで行きたいと思います。

 
最後に医学的根拠に基づく排泄ケアについて理事長より解説がありました
 
復習も兼ねて昨年度資料の穴埋め形式での説明。 反復により知識を確実に物にしていきます

職員全体会―平成24年4月2日・9日


平成24年度第1回の勉強会は職員全員を対象にした全体会です。今年度の新しい事業計画書が配布されました。勉強会ではまず理事長より法人方針についてのお話があり、続いて各部署の今年度の取り組みや目標について説明がありました。

日本経済の低迷や社会保障政策の問題など、何をとっても大変難しい時代と言えますが、介護事業においても報酬減額となる改定がありました。そのような厳しい状況であるからこそ、ビジョンと目標をしっかり持ち、安定的にかつ発展的に事業が運営することが重要です。そこで理事長より黒潮園の新たな3ヶ年中期計画(H24〜H26)について説明がされました。また今年度の事業計画のテーマを『地域貢献』とし、地域で最も信頼される法人を目指す。そしてこれまでの方針と変わらずケアの質、職場環境・職員処遇の質をより高いものとすることにこだわって取り組んでいくと話されました。

 
事業計画について説明する岡理事長
 

各部署の目標や取り組み内容については、事業計画書の各部署の項目にあるように充実した内容となっています。ケア目標は介護フロアーによって特色がありそれぞれ異なりますが、専門性のあるケアへの取り組みとして、排泄ケアを中心に自立支援に向けた取り組み内容が掲げられています。具体的に日中おむつ使用率10%以下を目指す他、また各フロアーでケアの事例をまとめ発表することも計画しており、ケアの質をエビデンスに基づき、より具体的に実績としてまとめて行く事も今年度の目標となっています。

またデイサービスセンター悠久では今年度、新たなサービス提供を計画しており、大きな業務改善に取り組むことが大きな目標となっています。

最後に職員互助会の活動予定について、田ノ上互助会長より説明がありました。前年度は震災や災害もあり職員旅行は見送られましたが、職員の親睦を図るためにも是非実施したいと話がありました。とても楽しみです。

4月を迎え新年度が始まりました。この事業計画にもとづき、私たち職員一人一人が目的意識を持ち、そして前向きに取り組んでいく1年にしたいと思います。
 
当日に使用した資料はこちら => 全体会資料(pdfファイル)
 
実行計画について説明する小林事務長   久保介護主任(1Fフロア)
 
東介護主任(2Fフロア)   川端介護主任(3Fフロア)
 
垣内生活相談員   松浦看護主任
 
長尾管理栄養士   デイサービス悠久 深谷主任
 
在宅介護支援センター悠久 林ケアマネージャー
 
互助会長 田ノ上生活相談員

施設内勉強会―平成24年3月5日・8日

人権勉強会 『職場におけるパワーハラスメント』 DVD鑑賞

人権問題の一つに「職場におけるパワーハラスメント」があります。そこで今回、人権勉強会のテーマとしDVD観賞を企画しました。

パワーハラスメント(パワハラ)という言葉には、法的な定義はありませんが、職場の権限や地位を悪用し、業務の範囲を逸脱して、継続的に相手の人格と尊厳を侵害する言動を言います。このDVDを見て感じた事は、いじめなど具体的な大きなものではなくても、新人指導のあり方や、お互いのコミュニケーションなど、もっと身近な場面に配慮することが多くあるということです。このように映像を通じて勉強することで、心の中に強く印象が残りました。

パワハラについて正しい知識を得ることは、気持ちよく仕事ができる環境作づくりにつながる大切なことと思います。
パワーハラスメントについてビデオで学びました

『平成24年度介護報酬改定』
〜社会保障制度とこれからの高齢者福祉〜
 理事長 岡 司

今年度の4月に介護報酬改定と介護保険法改正があります。今回、その内容について講義がありました。現場の私たちにとっては直接的に関係しない内容かなぁ‥と思っていましたが、介護福祉士の取得方法が変わるなどとても重要な話でした。

最近よくニュース等で「社会保障・税の一体改革」という言葉を耳にしますが、現在の国の財政では社会保障制度を維持する事が難しい危機的な状況にあり、消費税の引き上げが討論されています。その背景を介護保険財源の動向や今後の高齢化の状況などから解説がされました。

今回の改正のポイントは今後の高齢者福祉政策は施設中心ではなく、在宅に重点を置くと言うものです。国の検証では、今後、団塊の世代を中心に著しく増加する高齢者に対応する福祉サービスは特養ではないと結論づけています。そこで新たな政策として住み慣れた地域での生活を目指す地域包括ケアシステムの構築を掲げています。具体的には、施設ではなく「住まい」として新たにサービス付き高齢者住宅の全面的な整備方針と、定期巡回・随時対応訪問介護看護というサービスが新設されました。今回の報酬改定もこのような流れを反映しており、私たち既存の特養もデイサービスも報酬カットとなり、大幅な減収が見込まれているそうです。

介護福祉士の受験も平成28年度試験からは、実務経験3年に加えて450時間の実務者研修を受ける必要がある他、その上位の資格に認定介護福祉士(仮称)が検討されていることも解説されました。私たちは2年前から根拠に基づくケアや専門性のあるケアの確立に向け取り組んでいますが、国の動向からもこれから尚一層、介護の専門性と質の向上は不可欠となると思われます。

私たちを取り巻く環境は著しく変化しています。今回の勉強会ではもっと問題意識を持たなければと思いました。日頃から聞きなれない法制度の話に、正直、頭がいっぱいになりましたが、このような情勢を十分に理解し、先を見据えて行動していくことは、私たちの事業が安定的に発展的に継続していくためには欠かせない事と思います。そして何より、地域のニーズにお応えできるよう、形に捉われず積極的に新しい事に取り組む必要性を感じました。

当日に使用した資料はこちら => 勉強会資料(pdfファイル)
 
平成24年度の介護報酬改定について解説する岡理事長

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